【報告】11/24「自衛隊明記の憲法改正を求める国民集会」を開催(令和6年11月24日)
東アジアの危機から日本を守ろう!
「自衛隊明記の憲法改正を求める国民集会」開催さる
令和6年11月24日、800名参加のもと「自衛隊明記の憲法改正を求める国民集会」が東京・砂防会館で開催され、同時に全国に向けてインターネット・ライブ配信も行われました。
(主催・美しい日本の憲法をつくる国民の会、共催・憲法改正の国会発議を求める!言論人・有識者の会)
「東アジアの危機から日本を守ろう!」をテーマに掲げた「国民集会」では、当初主催者挨拶を予定していた、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表の櫻井よしこ氏が体調不良のため、急遽、同会幹事長で日本大学名誉教授の百地章氏が挨拶を行いました。続いて、麗澤大学特別教授の古森義久氏、元統合幕僚長の河野克俊氏が提言を行いました。
出席の国会議員からは各党を代表して、はじめに自民党政調会長の小野寺五典衆院議員、公明党憲法調査会事務局次長の佐々木さやか参院議員、日本維新の会の和田有一朗衆院議員、国民民主党憲法調査会長の川合孝典参院議員が挨拶。
小野寺五典・自民党政調会長は、一衆議院議員の言葉と前置きした上で、「私たちは堂々とこの国を守るために自衛隊の明記はもちろん、9条2項も含めてしっかり変えていく必要がある」「ウクライナで起きていることはリアルな専守防衛だ」と述べた。
また、「憲法改正を速やかに実現する中堅若手の会」共同代表の和田政宗氏、岩重あや鹿児島県議会議員から憲法改正実現へ向けて意見表明があり、「憲法改正の国会発議を求める!言論人・有識者の会」の呼びかけ人から、一般財団法人産業遺産国民会議専務理事の加藤康子氏、東海大学教授の山田吉彦氏から力強い挨拶がありました。
集会では、「国会も政府も地方自治体も、憲法改正の主役は国民であるとの原点に返り、総力を結集して憲法改正実現へ向けて立ち上がるとき」と、憲法改正実現に向けた国民運動への決意を込めた「声明」を採択。各党代表へ手交した。
国民集会の全映像と、プログラム、決議文を以下に掲載いたします。
令和6年11月24日(日)午後3時~5時/東京・砂防会館別館1F大ホール
■「自衛隊明記の憲法改正を求める国民集会」【全映像】
https://youtube.com/live/Zo6rcoqJbIs?feature=share
■アンケート募集中!(12/25まで)
ご意見・感想をお寄せください
https://forms.gle/Uy5P9Nm3bD4M8Ng9A
■当日のプログラム
司会 細川珠生(政治ジャーナリスト)
一、開会
一、主催者挨拶
百地 章 美しい日本の憲法をつくる国民の会幹事長
日本大学名誉教授・国士館大学名誉教授
一、提言
古森 義久 麗澤大学特別教授
河野 克俊 元統合幕僚長、憲法改正の国会発議を求める言論人・有識者の会 呼びかけ人
一、国会議員ご紹介
一、各党ご挨拶
小野寺 五典 自由民主党政調会長
佐々木 さやか 公明党憲法調査会事務局次長
和田 有一朗 日本維新の会
川合 孝典 国民民主党幹事長代行
一、意見表明①
和田 政宗 憲法改正を速やかに実現する中堅若手の会共同代表
岩重 あや 鹿児島県議会議員
一、意見表明②(「憲法改正の国会発議を求める!言論人・有識者の会」から)
加藤 康子 一般財団法人 産業遺産国民会議 専務理事
山田 吉彦 東海大学教授
一、声明文発表(※下記に掲載)
一、声明文手交
一、閉会の挨拶
打田 文博 美しい日本の憲法をつくる国民の会事務総長
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声 明
ロシアのウクライナ侵略は2年9か月間も続き、終わりが見えない。北朝鮮はロシアに膨大な数のミサイル、砲弾を提供し、最近では1万人を超す部隊まで前線へと送った。中国もロシアと軍事協力を強化し、我が国周辺で挑発行為を繰り返している。
今後、米国が自国第一主義に固執し、地域の安全保障を軽視すれば、アジアには力の空白が生れ、中国・北朝鮮の暴発が懸念される。中国は台湾を取り囲む軍事演習まで行い、ミサイル発射を繰り返し、両国の中間線を越えた戦闘機による威嚇を常態化させた。台湾有事は、輸出入の99%を海上輸送に頼る我が国の安全と国民生活を直撃する。極東の平和と安定に果たす日本の役割は極めて重要だ。
翻って現在の国会には、その自覚と危機感があるのだろうか。
この3か月、各党代表選、衆議院選挙と続く中、憲法、安全保障、緊急事態の議論はないがしろにされてきた。大きく議席を減らした自民党は、あろうことか憲法審査会長の座を、立憲民主党に譲り渡した。立民は集団的自衛権を否定し、自衛隊明記、緊急事態条項の創設に共産党とともに反対している政党である。
立民が憲法審査会を、各党が自説を主張し合うだけの「放談会」へと後戻りさせるつもりなら、現在の危機と自らの置かれた地位を完全に見誤っていると言わざるを得ない。
衆院選の結果を見れば、立民は小選挙区で得票数を減らし、比例区でも微増したに過ぎなかった。その一方、自民党批判の受け皿として、国民民主党や参政党、日本保守党といった憲法改正を主張する政党が議席を増やした。
国民は決して憲法改正にノーを突き付けたわけではない。
衆議院の憲法審査会では、自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党、有志の会の間で論点が整理され、緊急時の議員任期延長や国会機能維持、自衛隊の明記に一致点が見出されつつあった。維新、国民民主、有志の会は緊急事態条項の改正案を作成し、自民、公明も条文作成のための作業部会を設置するよう審査会に提案するところまできていた。
こうしたこれまでの各党の努力と成果を踏まえ、審査会は速やかに建設的な議論を再開すべきだ。
台湾有事が現実味を帯びる中、自衛隊違憲論の払拭、緊急事態条項の創設は急務である。
私たちは過去10年間、憲法改正運動に取り組み、1000万人を超す賛同者署名を集め、論議促進の意見書採択は、全国44都道府県を数える。
今一度、国会も政府も地方自治体も、憲法改正の主役は国民であるとの原点に返り、総力を結集して憲法改正実現へ向けて立ち上がるときである。
以下、国会、政府、地方議会に対して、強く要望する。
一、国会議員は政党の垣根を超え、目下の危機に備えるため、自衛隊明記と緊急事態条項に関する改正原案の作成に取組み、国会発議の実現に向け一層の努力を傾けること。
一、国会のみならず、政府、地方議会も、国民の命を守るための憲法改正を実現するため、積極的に協力すること。
私たち国民は、そのための啓発活動、国民運動に邁進することをここに決意する。
右、声明する。
令和6年11月24日
自衛隊明記の憲法改正を求める国民集会
美しい日本の憲法をつくる国民の会
憲法改正の国会発議を求める言論人・有識者の会
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主催:美しい日本の憲法をつくる国民の会(共同代表 櫻井よしこ)
共催:憲法改正の国会発議を求める!言論人・有識者の会
◆呼びかけ人 櫻井よしこ/安倍昭恵/河野克俊/織田邦男/岩田清文/浅野善治
逢見直人/小川榮太郎/葛城奈海/兼原信克/加藤康子/門田隆将
北尾吉孝/後藤高志/西修/宮家邦彦/百地章/森本敏/山田吉彦 ほか