5月3日、900名が集い、「憲法フォーラム」を開催しました!
5月3日、東京・砂防会館で、第17回 憲法フォーラム「憲法改正、待ったなし!」が開催され、会場が満席となる900名の人々が集いました(=主催・民間憲法臨調、美しい日本の憲法をつくる国民の会)。
また東京と各地をインターネットでつなぐ同時中継が25会場で行われ、全国で5000名の方々が「憲法フォーラム」に参加しました。
はじめに主催者を代表して、民間憲法臨調運営委員長の西修氏が挨拶。
続いて、美しい日本の憲法をつくる国民の会の打田文博事務総長が活動紹介を行いました。
その後、民間憲法臨調代表で、美しい日本の憲法をつくる国民の会共同代表の櫻井よしこ氏が基調提言。
櫻井氏は、「今、国際社会は本当に大きく変わっている。私たちは安倍政権の下で、この日本国を何とか守り通していきたいと考えている。この日本国を守り通すだけではなく、私たちの良さを世界のために何とか役立てたいと思っている。そのために、私たちはやはり、国の根幹の価値観である憲法を今、書き換えなければならないんです。いっしょに頑張りましょう!」と、憲法改正に共に立ち上がることを参加者に強く訴えられました。
続いて、国会からは、
衆議院憲法審査会幹事の古屋圭司衆議院議員、自民党の礒崎陽輔参議院議員、民主党の松原仁衆議院議員、維新の党の柿沢未途衆議院議員、次世代の党の中山恭子参議院議員が、
民間からは、
日本青年会議所副会頭の森本勝也氏、大相撲解説者の舞の海秀平氏、政治ジャーナリストの細川 珠生氏
がそれぞれ提言。
舞の海氏は、わが国の姿と相撲を重ねて、「我が日本は、この国際社会という土俵の中でじりじり押されて、もはや土俵ぎわ、俵に足がかかってギリギリの状態なんじゃないか。今こそ、しっかり踏ん張って、体制を整え、そして足腰を鍛えて、そして色んなわざを兼ねそなえて、世界で土俵の中央までは押し返して行かなければと思います。憲法の改正を皆さんといっしょに考えて、そしていつかは、わが国が強くて、やさしい、世界の中で真の勇者だと言われるような国になって欲しいなと願っています。」と述べられました。
最後に、美しい日本の憲法をつくる国民の会幹事長の百地章氏が声明文を発表され(下記に掲載)、司会より、憲法改正の実現のため、国民の力を結集しようと呼びかけられました。
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以下、声明文(※クリックでダウンロード)
■声 明 文
憲法改正、待ったなし!
国会および各党各会派、国民各界各層に対し訴える、憲法改正の早期実現という歴史的事業への参画を!
日本国憲法は、昭和二十二年五月に施行されてから今日にいたるまでの六八年間、国民の意思が一度も問われる機会のないまま、一カ条も改正されていない。日本国憲法は、世界標準からみて、いまや旧世代の憲法に属する。時代の要請に適応すべく、さまざまな観点から見直されなければならない。
とくに近年、わが国を取り巻く国際環境には、劇的な地殻変動が起きている。戦後、国際秩序の維持者であったアメリカが相対的に力を弱める一方で、北方領土を不法占拠しているロシアは、クリミア半島の併合に当たり、欧州への臨戦態勢として、核兵器の使用を準備していたことを明らかにした。中国は、沖縄県の尖閣諸島を「自国の核心的利益」と位置づけ、海域を南シナ海にまで拡張し、国防予算の飛躍的増大などとあいまって、その軍事的脅威は拡大の一途をたどっている。北朝鮮は、拉致問題に誠意ある態度をみせないだけでなく、核開発と弾道ミサイルの発射など、挑発的な行為を続けている。さらにイスラム過激派ISILなどによるテロ行為の脅威も無視できなくなっている。
このように、わが国の安全保障環境が激変しているにもかかわらず、憲法九条によって手足を縛られているわが国には対処に限りがある。
これにくわえて憲法には、大災害、大規模テロの発生時等に対応するための国家緊急事態条項や、国家社会を支える基盤であるべき家族の絆を守るための家族保護条項なども欠如している。
現実の要請にあわせて憲法を改正しようとしても、占領軍の置き土産というべき、少数の護憲派に事実上の拒否権を与えている、世界でも類例のない厳しい改正手続きによって、それが不可能な時代がつづいてきた。
しかし、直近の国政選挙において憲法改正支持の諸政党が衆参両院で国会での発議に必要な三分の二をほぼ占め、また最近の世論調査でも改正支持が過半数を超える結果が示されている。国会および各党派では、発議に向けた具体的な政治日程や改正テーマが語られるようにもなっている。戦後初めて憲法改正の環境が整おうとしているのである。
子供や孫さらにその先の未来の日本人のためによりよい国を残したいと願えば、国際的にどのような脅威に直面しても、日本国と日本国民を守り抜くことが可能な憲法体制を作りあげなければならない。もはや憲法改正は待ったなしというべきである。早期の憲法改正実現のため、来年の参議院選挙時において、憲法改正国民投票が実施できるよう、国会および各党派は発議への取組みを加速すべきである。
本日、第十七回公開憲法フォーラム開催にあたり、中央ならびに各地方会場の参加者とともに、憲法改正という歴史的事業を早期に実現すべく、左記の諸活動に邁進することを宣言する
一、衆参両院の憲法審査会に対して、早急に改正テーマの絞り込みに着手し、国会発議に向けて取りまとめ作業を迅速化するよう要望する。
一、憲法改正を支持する国民の声を具体化すべく、一千万賛同者の拡大運動を推進する。
一、思いを同じくする国民各界各層および諸団体に対し、ともに国民啓発運動に取り組み、憲法改正の早期実現を求める広汎な国民世論の形成に総力を結集するよう提唱する。
右、声明する。
平成二十七年五月三日
「二十一世紀の日本と憲法」有識者懇談会(通称 民間憲法臨調)
美しい日本の憲法をつくる国民の会