憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

2023.05.03 ニュース

【報告】5/3公開憲法フォーラムを開催しました!(令和5年5月3日)

令和5年5月3日、800名参加のもと「第25回公開憲法フォーラム」を東京・砂防会館で開催しました(共催:民間憲法臨調/美しい日本の憲法をつくる国民の会)。同時にライブ中継も行い、全国20カ所でネット中継会場が設けられ、各地の憲法フォーラムが同時開催されました。
本年は、4年ぶりに通常形態で開催した企画となりました。

「国難迫るー急げ、憲法に国防条項、緊急事態条項の明記を!」をテーマに掲げたフォーラムには、岸田文雄・自民党総裁よりビデオメッセージを寄せられ、自民党の柴山昌彦氏(自民党憲法改正 実現本部副本部長)、公明党の濵地雅一氏(公明党憲法調査会事務局長)、日本維新の会の音喜多駿氏(日本維新の会 政務調査会会長)、国民民主党の玉木雄一郎氏(国民民主党代表)が、前進する憲法調査会の状況を伝え、憲法改正実現への思いを表明しました。
また民間各界から提言が行われ、憲法改正の早期改正を強く求める発言がなされました。

フォーラムの全映像と、プログラム、声明文を以下に掲載いたします。

 

■第25回 公開憲法フォーラム【全映像】(視聴は無料)
https://youtube.com/live/R-DAQdowSiQ?feature=share

 

 

■憲法フォーラムのアンケート募集中!(5/31まで)
 ご意見・感想をお寄せください
https://forms.gle/CEMXHyE7uv3PLQjC6


 ■プログラム (敬称略) 
※司会・内田 智 弁護士

○主催者開会挨拶
 西 修 民間憲法臨調副代表
○ビデオメッセージ
 岸田 文雄 自民党総裁
○来賓挨拶
 逢見 直人 富士社会教育センター理事長
 井上 隆 日本経団連専務理事
○基調提言
 櫻井よしこ ジャーナリスト
○各界からの提言
 島田 和久 前防衛省事務次官
 岩田 清文 元陸上幕僚長
 河田 惠昭 関西大学特別任命教授
 J・モーガン 麗澤大学准教授
○各党代表挨拶
 柴山 昌彦 自民党憲法改正実現本部副本部長
 濵地 雅一 公明党憲法調査会事務局長
 音喜多 駿 日本維新の会政務調査会長
 玉木雄一郎 国民民主党代表

○結 語
 田久保忠衛 美しい日本の憲法をつくる国民の会共同代表
○声明文発表・手交
○閉会の挨拶
 百地 章 美しい日本の憲法をつくる国民の会幹事長


■声明文

第二十五回公開憲法フォーラム声明文

国難迫る―急げ、憲法に国防条項・緊急事態条項の明記を!

今や我が国は、戦後かつてない厳しい安全保障環境に置かれている。我が国を取り巻く国々のうち、中国は尖閣諸島に対して武装公船による領海侵犯を常態化させ、ここ数年以内に確実視されている「台湾有事」の際には、中国軍による沖縄や南西諸島の米軍基地、自衛隊基地への武力攻撃さえ懸念される。ロシアは国際社会からの強い非難をよそにウクライナへの侵略を続け、核使用の威嚇すらしている。また中露両国は、我が国近海において共同軍事演習を繰り返し、我が国への軍事的威迫を強めている。さらに北朝鮮は、長距離弾道ミサイルの発射を繰り返し、核武装政策を突き進めている。

こうした極めて深刻な安全保障環境を踏まえ、岸田内閣が昨年十二月に閣議決定した安保三文書は、「一部の国家が、軍事的・非軍事的な力を通じて、自国の勢力を拡大し、一方的な現状変更を試み、国際秩序に挑戦する動きを加速させている」と明記するに至った。国民もまた、本年三月に発表された内閣府「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」によれば、「日本が戦争を仕掛けられたり、戦争に巻込まれたりする危険がある」が八六・二%と、平和幻想から脱却しつつある。

国内に目を転じれば、本年は、関東大震災百年という節目の年である。今後三十年以内に七十%以上とされる首都直下型大地震や南海トラフ巨大地震の発生確率の高さを踏まえるならば、我が国はいつ大規模自然災害に直面しても不思議ではない。さらに三年間に及んだ新型コロナウィルス感染症の大流行は、今後とも、常に我が国が感染症リスクに備える必要があることを示している。

まさに我が国には内外共に未曽有の国難が迫っている。ところが現行憲法は、我が国に対する武力攻撃や大規模自然災害等の緊急事態を全く想定しておらず、様々な法制度の不備・欠陥を抱えたまま今日に至っている。

幸い国会の憲法審査会では、定例開催が定着化するとともに、緊急事態における「国会議員の任期延長」等、改憲に向けた一定の合意形成が図られつつある。

しかしながら、我が国の防衛体制及び危機管理体制を抜本的に是正するためには、さらに踏み込んだ本格的な改憲論議が不可欠である。残された時間は少ない。各党におかれては、大同団結のもと速やかに合意形成を図り、一刻も早く国防条項及び緊急事態条項を明記のための憲法改正を実現するべく、鋭意努力されるよう強く要望する。

令和五年五月三日

「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(通称 民間憲法臨調)
美しい日本の憲法をつくる国民の会