憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

2023.11.28 ニュース

11/27「憲法審査会に改正原案の作成を求める緊急集会」を開催

岸田総理は、「国会の発議に向けた手続きを進めるためにも、条文案の具体化など、これまで以上に積極的な議論が行われることを心から期待」すると臨時国会冒頭に所信を表明しましたが、憲法審査会では自由討議が重ねられ、条文作成の具体的方向性が見えない状況が続いています。

そこで、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」では「東京都民の会」との共催で、「自衛隊明記」および「緊急事態条項」の2点について、憲法審査会が速やかに改正原案の作成に着手するよう求める「緊急集会」を開催しました。

11月27日に開催した「憲法審査会に改正原案の作成を求める緊急集会」には、国会議員59名(うち本人25名)、一般参加者230名が集いました。
櫻井よしこ・国民の会共同代表、下村博文・東京都民の会共同代表から挨拶がありました。

櫻井氏は「憲法改正について、憲法改正をすると言いながら、今のこの段階になって条文の整理もできていない。ですから私達は条文整理をするために要望を今日するんですけれども、なんで今頃になってこういう要望を我々がしなきゃいけないのか。
先頭に立って、この日本国が直面する危険それを乗り越えるために、日本国民を守るために、あらゆる努力をものすごいスピードでやらなきゃいけないのが今なんです。1日も早くきちんと憲法改正をやり遂げていただきたい」と厳しい挨拶を述べました。

その後、自民党、維新の会、国民民主党の各党代表に緊急集会の総意を込めて要望書を手交しました。
要望書を受け取った、自民党の加藤勝信・憲法改正実現本部事務総長、日本維新の会の小野泰輔・憲法審査会委員、国民民主党の古川元久・憲法調査会会長から挨拶があり、出席の国会議員からも憲法改正へ向けた思いが語られました。

緊急集会の「プログラム」と「要望書」を以下に掲載いたします。


「内外の危機に打ち勝つ強い日本へ! ―憲法審査会に改正原案の作成を求める緊急集会」
令和5年11月27日(月)15時~16時30分

◆プログラム

一、主催者挨拶
美しい日本の憲法をつくる国民の会共同代表 櫻井 よしこ
美しい日本の憲法をつくる東京都民の会共同代表 下村 博文

一、要望書発表
一、各党代表に要望書を手交

一、各党挨拶
自民党憲法改正実現本部事務総長 加藤 勝信
日本維新の会憲法審査会委員 小野 泰輔
国民民主党憲法調査会会長 古川 元久

一、国会議員紹介
※出席の国会議員各位から一言

一、講演
「危機に強い日本へ―自衛隊明記と緊急事態条項の必要性」
三重中京大学名誉教授 浜谷 英博

一、キャラバン隊提言
美しい日本の憲法をつくる国民の会全国青年キャラバン隊代表から
一、閉会

主催 美しい日本の憲法をつくる東京都民の会
共催 美しい日本の憲法をつくる国民の会


◆要望書

憲法審査会に改正原案の作成を求める要望書

岸田首相は、臨時国会冒頭の所信表明演説において、全ての国会議員に向けて、憲法審査会の審議加速と条文案の取りまとめを強く促した。更に首相は自民党総裁任期となる来年9月までの国会発議・国民投票への意欲を繰り返し表明し、政府与党連絡会議の場でも与党に協力を求めた。
衆議院の憲法審査会は昨年来、定例日の開催が定着し、「緊急事態条項」や「自衛隊明記」について論点整理が重ねられてきた。自民党が安倍総裁のもと作成した条文素案に加え、日本維新の会や国民民主党も独自の憲法改正案を公表し、緊急事態条項については維新、国民民主、「有志の会」共同の条文案作成も進んでいる。「自衛隊明記」についても4党間で合意が形成されつつある。
しかし、今国会の憲法審査会は、結論を出さない一方的な意見陳述に終始している。
我が国周辺を見れば、中国による台湾への威嚇は顕著となり、最近では我が国尖閣諸島周辺へのブイの設置が明らかになった。北朝鮮は弾道ミサイルの発射を繰り返し、中国、ロシア、北朝鮮の連携は強化されている。また東日本大震災から十年余り、首都直下地震や南海トラフ地震が懸念されているにも関わらず、大量の瓦礫処分、食糧・燃料・医薬品などの物資の増産、住民の広域避難や大規模輸送、巨額の予算の捻出等、緊急事態に生じる課題は今なお解決されていない。
自衛隊に憲法上の地位を与え、我が国の平和と安全、国民の生命と財産を守る崇高な使命を明記するとともに、国家的危機に対応する緊急事態条項を設けることは、最優先の課題である。
憲法審査会に所属している議員は、現在の審査会の現状をどう受け止めているのだろうか。今国会会期中の審査会の定例日は残り2回であり、現状のまま推移すれば、岸田首相の総裁任期中の国会発議など到底実現できない。
ここは英断をもって、従来の自由討議による開催形態に加え、具体的な改正原案の作成に向けた第一歩を踏み出す時に来ている。最早猶予はない。国会議員各位の決断を強く要望する。

令和5年11月27日
憲法審査会に改正原案の作成を求める緊急集会
美しい日本の憲法をつくる国民の会
美しい日本の憲法をつくる東京都民の会